愚者のつぶやき その9
ネットにおける「情報の質」について

ゲームを買う際、ネットでの評判を聞いて買うかどうか決める。
という流れが出来あがっていますが、こういう他人の評判や感想というのは
頭の中で整理しながら読むべきで、鵜呑みにしてしまうのは危険だと思います。



・「質」の良し悪しの決めて

同じゲームを遊んでも人によって感想が違ってくるので、
「どういう人が、どういうところを、どんな風に良い、あるいは悪いと感じたのか?」
というのがしっかり分かっていなければ根も葉もない噂話と変わりません。

同じゲームをやった感想でも人によってバラバラで、
「グラフィックがすばらしい」という人もいれば、
「挿入されるムービーがうっとうしい!」という人もいるし、
「BGMが最高!」と感動する人もいれば、
「何でパンツが見えねえんだよ!」等と怒りをぶちまける人もいます。

レビューというのはその人のゲームや日常生活における好みやクセで大きく変わってしまうものなので
この部分をきちんと把握していないと「どこが優れていると評価してて、どこに対して不満を持っているのか」が
分からなくてレビューの内容を正確に読み取れなくなる危険性があります。



特に悪質なのは
「ゲームの一部分だけをクローズアップして語る」事で
これだとゲームの全体像を見ることが出来ず、その情報は極めて歪められた形になってしまいます。
(アクセス数を稼ぎたい個人のブログサイトではこういうことが頻繁に行われています!)

ウィザードリィオンラインというゲームを例に挙げると
「ネットゲームなのに作ったキャラがロスト(キャラデータの完全消去)する。だからクソだ。」と
ロストの部分だけでウィザードリィの全てを語ってしまうようなものです
(実際には倉庫にアイテムを保管できる上、アカウント自体にもLVが設定されているため
ロストしたとしても何もかも失うわけではありません)


これ以外にも2chの書き込みやAmazonのレビューのような
「詳細の分からない不特定多数の人間が匿名、あるいはそれに近い状態で意見を書き込める場所」から
得られる情報はいわゆる質の部分においては最悪と言える物なので、
そういう意見は無視したほうがよいでしょう。




・良質な情報の見つけ方

では「質の良い」情報を見つける方法ですが、具体的に言えばその感想やレビューを書いた
レビュアーさんが個人のサイト、もしくはブログを持っていて、そこから「その人の好みや考え方」が分かるのなら
そのレビューは信用してもいいでしょう。
特に同じことを言い方を変えつつ何度も述べている部分は、その人にとっての
本音と言える重要な部分ですので見逃さないようにしておきましょう。

また、ゲーム情報配信サイト(あるいはゲーム雑誌)に掲載されている
開発者へのインタビュー記事を読んでみるのも
どういう意図でゲームが作られているのかが分かるため
ゲームの全体像をつかむのには最適な情報源だと思います



・まとめ
「レビューを見るときはレビューそのものと、それを書いた人を同時に見る事」
これが質の良い情報に出会える確率が今のところ一番高い方法だと思います。
単純にレビューだけを見るより手間も時間も格段にかかりますが
今までよりもずっと正確な意味を読み取ることができると思います






戻ります