愚者のつぶやき その4
キャラクターゲーム(キャラゲー)について

マンガやアニメ等のキャラ、さらには別のゲームのキャラクターたちが
作品の枠を超えて登場するいわゆるキャラゲーと呼ばれる
ゲームについて書いていこうと思います。



これらキャラゲーの最大の特徴は「原作の知名度をゲームに生かせる」ことで、
わざわざ広告を使わなくてもしなくても「ゲームを作りますよ」というだけで
ある程度の宣伝が出来てしまうのは大きなアドバンテージだと思います。
年々開発費が高騰する中で、ゲームメーカーにとっては非常にありがたいといえるでしょう。
(反面、ゲーム内容によっては一般的なゲームプレイヤーの層が薄くなってしまうデメリットもあり。)

さらにゲームの出来や内容にもよりますが原作のファンの中には
「キャラゲーをやったことがきっかけでゲームそのものに興味を持つようになる」
人が出てくる可能性があり、メーカー側から見れば「お客様」を増やす効果もあると言えるでしょう。



このようにキャラゲーはメーカー側からみれば重宝するものですが
これらのゲームを作る際にはファンが納得するように作ることが必要だと思います。

具体的に言えば単純にキャラ造形や性格、演出等を原作に忠実に再現するのはもちろん
「もしこのキャラが原作でには無かったこんな状況に出会ったらどうするのか」
「原作ではまず出会わないこのキャラとこのキャラがもしも出会ったら二人はどうするのか」
といったことも「ファンの立場で」考えてゲームに落とし込むという難しいものです。

これは原作の人気の高さに応じて求められる質は高くなり、
人気が非常に高いものとなるとキャラの本当にわずかなしぐさ、
ちょっとしたセリフの一つにまでファンの目が行くので
この部分はある意味ファンと開発スタッフとの真剣勝負と言っていいでしょう。

この部分をきちんと作りこむことで、上記のメリットを受けられる資格が持てる。
キャラゲーというのはそういうものだと思います。
これらの義務を果たさないゲームを売り出すことは
「お金を払わずに商品だけを持っていく」ようなものと言って良いでしょう。





戻ります