愚者のつぶやき その15
何を買うか



・初めに
いわゆる「F2P(Free To Play)」とか「基本プレイ無料」
というゲームはなぜ問題なのかというのを
「お金(日本円)で何を買うか」という話をテーマに語りたいと思います。



・強さが「売っている」ゲーム
ブラウザゲームやソーシャルゲームの
無料で遊べるゲームは「強さをお金で買う」形になっています。

この「強さ」というのは有料ガチャで引けるレアカードや
有料アイテムが挙げられます。

そして対人戦(個人戦やギルド戦)や
ランキングで競争心をあおったり、
コレクション性を出すことで課金を促す形にしています。

昔とある投資家が
業績を上げたければ99セントでジャンプ力が上げられるマリオを作ればいい
と任天堂に打診した事がありましたが、
強さをお金で買う発想のたまものでしょう。

また、とあるシューティングゲームをやっている最中に
ボムを使い切ったら「ボムが買える」ようになっていました。
これも強さをお金で買う例の一つでしょう。



・問題点
これらのゲームで問題なのは
プレーヤーの腕前が発揮される機会が無いに等しく、
強さ=ゲームにかけた金額となっていることや、
お金を払わなければまともに遊べないゲームバランスになっている事でしょう。

いわゆるソーシャルゲームやブラウザゲームに
プレーヤーの操作スキルが成績にダイレクトに反映されるゲームが
あるかどうか、はなはだ疑問です。

カードやキャラ、装備品にレアリティがついているゲームでは特に顕著で
いくらプレーヤースキルが高くても
コモンがスーパーレアに勝てることは100%ありません。

特に対人戦が実装されているゲームでは
「お金」というゲーム外の要素がゲーム内での強さの大きなポイントになっているため
全プレーヤーが平等な条件で競える状態ではないと言えます。

これに関しては運営側はこのサイトでRPGを例にして
「100円で鉄の剣を買ってもいいし、それでバランスが崩れてもいい」
という趣旨の発言をしているので
多分バランスが取れないことを前提にしているのでしょう。



・まとめ
強さをお金で買うブラウザゲームやソーシャルゲームが目指すゲームの形は

現金がある限り残機やボムが買い足せるシューティングゲーム、
現金で最強のピカチュウが買えるポケモン、
現金を払えばいつでも好きなタイミングで棒が出せるテトリス、

なのだと思います。

勝ってスッキリできればいい。という意見もあるでしょうが
私からすれば現金を払えば走る距離を短く出来る100M走みたいな感じで
いい気分はしません。





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