愚者のつぶやき その12
クロスレビューの問題点、およびその解決策



・初めに
ゲームに関わる方なら遊ぶ側も作る側も
1度は聞いたことのあるファミ通のコーナー「クロスレビュー」。
今回はそれが抱える問題点とその解決策を
個人的な目線ですが述べていきたいと思います。



・問題点
まず、レビュアーがゲームをどれだけやったのかが分からない点が挙げられます。
現在も週に10本近く新作のゲームが出ているため
1本あたりにかけられる時間は短いとは言われますが
具体的にどれだけやったのかが分からないというのは
大きな問題でしょう。

古い例になりますがヘラクレスの栄光3というゲームには
終盤にとんでもないどんでん返しが待っているのですが
はたしてレビュアーはそこまでたどり着けるのか?という
疑問があります。

しかも昨今のゲームはボリュームが増えており、
その分少しかじった程度では分からない部分も増えているため
少し遊んだだけでは分からない魅力というのがあると思います。



また、レビュアーがどういうゲームが好きなのかを書いた、
いわゆる「レビュアーのレビュー」が載ってないのも
問題点だと思います。

極端な話、まともに波動拳が出せない人と
ウメハラ(格闘ゲームのプロゲーマー)とが
同じ格闘ゲームを同じ時間遊んだ後でレビューした場合、
その内容は全く異なるものになると思います。

上記は極端な例ですがそうでなくても
レビュアーの好みや、遊んできたゲームの経歴で
評価が分かれることもあると思います。



他にも、完全新規の作品が少なくなり、シリーズ化が進んていますが
シリーズ作品はおしなべて点数が高いことがほとんどです。
(シリーズの中には駄作が混ざってる事もあるにも関わらず)
シリーズ化する作品は精鋭ぞろいという点も有りますが
うかつに低い点をつけることが出来ないとプレッシャーを感じているのではと思います。

特にFFやドラクエ、モンハンといった超話題作の場合、
「低い点をつけたらどんな仕打ちがあるのだろうか」
と萎縮して正常な判断を下すことが出来なくなっていると思います。



・解決策
まず、ゲームのプレイ時間、および進行度を明記する必要があるでしょう。
さらにレビュアーがどんなゲームが特に好きなのか、
どんなゲームを普段やっているかも明記する
必要があるでしょう。

また、レビュアーをもっと自由に発言できる立場に立たせることも必要ですし
何より正直に言うことが必要でしょう。

「本当は5点つけたかったけど○○さんとはつきあいが長くて
広告費もいっぱいもらっているので高得点をつけろと言われました。9点。」
とか
「話題作なので高い点数をつけろと言われました。8点。」とか
「この前接待してもらいましたので10点です。」等と正直に言えばいいんです。

それに怒って広告費を削る、新作の情報を出し渋る等の
妨害工作を仕掛けてくるならそれも
「この前のクロスレビューで怒りを買ったみたいで広告費を削られました。」
正直に書けばいいんです。

読者はどっちの味方になるか、言うまでもないでしょう。









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