・鋼鉄帝国 For 3DS

鋼鉄帝国・・・それはドイツが産んだ
稀代のSF小説作家、カール・ハインツ・シュティッヒが
1815年に書き上げた空想科学未来小説の超傑作「Steel Empire(邦題:鋼鉄帝国)」を
映画化したものである。




・・・という設定の下で発売されたのがこのゲームです。
なお原作小説の「Steel Empire」も、その作者カール・ハインツ・シュティッヒも
実在しない架空の存在ですのであしからず。

3DSのダウンロードソフトとして発売された本作は言わばリメイク作で
メガドライブで発売されたオリジナル版、
ゲームボーイアドバンスで発売された1回目のリメイク作に続き
今回で3作目、2度目のリメイクとなります。



横スクロールで左右にショットを撃ち分けることができる、
体力ゲージがあるため何発か被弾に耐えられる、
というのが他のゲームとの大きな違いです。

また、撃墜されても自機のレベルが下がらない、
(昔は撃墜されるとLVが1に戻った)
実績やギャラリーといったやりこみ要素がある。
など今風に合わせた要素はありますが
ゲーム本編では斬新な要素は少なく、
そもそも元となった作品が古い年代の物のため古臭い印象を受ける
かも知れません。



では、このゲームの特徴は何なのか?というと「演出」にあります。

先述したとおりこのゲームはあくまで映画であるという設定を重視しており、
それはステージデモで終始流れる映写機の音や
タイトル画面で無声映画で使われていた演出である楽譜を流すといったところに現れています。
(初期の映画には音声はありませんでした。)

エンディングでもそれは徹底されていり、オリジナル版、およびGBA版スタッフは
カメラマン、アートディレクター等と表記され
映画のスタッフクレジットであるかのような演出が光ります。



本作はダウンロード配信のためその辺りの細かい設定が書かれていませんが
GBA版では紙の説明書の半分を使って映画であることの演出を図っておりました。
現在も閲覧できるGBA版HPでもそこを徹底しているので
興味があればそちらもご覧ください。



公式HP:http://d-mebius.com/steelempire/
GBA版公式HP:http://www.s-f.co.jp/soft/gba/kotetu/index.htm

映画評論家 橋本鉄平のコラム(引用)

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